今年1月に公開された「映画 ◯月◯日、区長になる女。」をケーブルテレビで鑑賞。
東京都杉並区。
57万人が暮らす緑豊かな街で、行政主導の再開発、道路拡張、施設再編計画が進んでいた。
そんな状況のなか迎えた2022年6月の杉並区長選挙。
「住民思いの杉並区長をつくる会」では毎週ボランティア会議を重ねるも候補者は見つからず、4月に入り、ひとりの候補者を擁立する。
ヨーロッパに暮らし、NGO職員として世界の自治体における「公共の再生」を調査してきた岸本聡子だ。
地縁なし、政治経験なしの彼女の相手は3期12年続く現職区長。
ここから岸本と「住民思いの杉並区民をつくる会」の支援者たちと合意形成のため対話を始めるが、政策ビラ1つ決まらない。
それなのに、彼らは要求、要請、指示、反対意見、ダメ出しを繰り返し、岸本は疲弊していく。
しかし、リアリストの岸本さんのキャパは大きく、自分自身を選挙に向けて鼓舞していく、それが様になってるのがカッコいいのです。
岸本聡子さんでなければ選挙体制は成立しなかったでしょうし、当選も無理でした。
ドキュメント映画としても出来過ぎたお話でした。
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