2021年に公開されたアメリカのドキュメンタリー映画「サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時)」、原題:Summer of Soul (...Or, When the Revolution Could Not Be Televised)をケーブルテレビで鑑賞。
同年の第94回アカデミー賞(長編ドキュメンタリー賞)を受賞。
1969年夏、ウッドストックから160km離れたニューヨークのハーレムにあるマウント・モリス・パーク(現在のマーカス・カーヴェイ・パーク)で6週間に渡って開催された「ハーレム・カルチュラル・フェスティバル」、これは入場無料で、延べ30万人の黒人(少数のプエルトリカンやジャマイカンなども)が集まった。
テレビプロデューサーのハル・トゥルチンはこれを約40時間にわたってビデオテープに記録したものの、メディアは価値を認めず撮影されたにも関わらずにお蔵入り。
その後地下室に保管され、約50年のあいだ未発表のまま。
近年、プロデューサーのロバート・フィヴォレントか映像権を獲得し、“幻のライブ”の貴重な映像にS・ワンダー、G・ナイトら出演したアーティストへのインタビューを加えたドキュメンタリー映画。
当時のジョン・フリート・リンゼイNY市長のリベラルな姿勢が実現を可能に、反体制のブラックパンサー達が警備に当たった。(後半になってNY警官も)
ステージに登場したのは・・・B・B・キング、スライ&ザ・ファミリー・ストーン、フィフス・ディメンション、スティーヴィー・ワンダー、マヘリア・ジャクソン、グラディス・ナイト&ザ・ピップス、ステイプル・シンガーズ、マックス・ローチ、ヒュー・マセケラ、アビー・リンカーン、ニーナ・シモン、ソニー・シャーロック……etc
錚々たるメンバーです。
50年ものお蔵入りも凄いですが、それをドキュメンタリー映画にするのも凄い、それを今、見ても感動するのが凄い!